健康な歯を残したい人の為の虫歯治療について
投稿日:2020年3月17日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
本日はむし歯の治療についてお話ししたいと思います。
むし歯を削って白い詰め物をする治療をコンポジットレジン(以下CR)修復といいます。CRとは、いわゆる「白い、プラスチックの詰め物」の治療で、むし歯治療では非常に多く使用されています。
この治療で大事なことは歯とCRがしっかりと接着することです。そのためには、おさえておかないといけないポイントがあります。
・虫歯を完全に除去する。
虫歯の部分にはCRは接着しません。虫歯を残ってつめてしまった場合、早期に取れてしまいます。よって、むし歯は徹底的に除去する必要があります。
歯の黒色や茶色い部分がすべてむし歯ではありません。着色があっても健全であったり、白く見えても虫歯だったりします。そこで用いられているのが ”う触検知液” です。
この液体は、虫歯のみを赤く染め出します。行徳スマイル歯科ではこれを用い、赤い色を目標にして虫歯を除去することにより虫歯の取り残しを防ぎ、歯の健全な部分を極力削らないで済むことができます。
・乾燥・防湿をしっかりと行う。
口の中は唾液・血液・呼気(吐く息)と水分が沢山あり、これらはCRの接着を阻害してしまいます。歯をこれらから守り、乾燥した状態で治療する必要があります。
・エッチング(酸処理)を行う。
歯には一番外側に硬いエナメル質があります。CRを歯にしっかりとくっつけるためにはエッチング(酸処理)が必要で、リン酸を用いてエナメル質をエッチングします
・プライミング・ボンディングを行う。
歯とCRはそのままではくっつかないため、歯の表面に薄いプラスチックの膜を作るような作業が必要です。それらをプライミング・ボンディングと言います。プライマーとボンディングが分かれている2液のものと、プライマー+ボンディングが1つになった1液のものがあります。当院は2液のものを使用しています。2液の方が接着力が強いといわれています。
・丁寧にCRを詰める
積層充填を行い、隙間や段差がないように丁寧につめていきます。積層充填とは、CRを少量ずつ詰めていく方法です。一度に大量のCRを詰めてしまうと、歯と接着しなかったり、歯に亀裂(クラック)が入ってしまう危険性があります。治療後にしみたり、痛む原因となります。
以上のようなポイントをしっかりとおさえながら行うことで、CR修復は上手くいきます。
丁寧なむし歯治療を受けられたい方は、ぜひ行徳スマイル歯科にお越しください。
高津
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